今回はクレジットカードを申し込む時のポイントと、審査が通らない理由についてわかりやすく解説します。
社会的なステータスのある方ならクレジットカードは作れて当然だと思いますが、中には正社員なのに全くクレジットカードの審査が通らない方もいます。
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目次
クレジットカード審査の信用情報について
クレジットカードの審査に大きく影響するのが信用情報であり、これはその人をお金の観点から見た通信簿のようなものです。
これは信用情報機関に加盟していれば、共有できる情報なので、Aというカード会社で起こしたトラブルは、Bというカード会社にも知られてしまうわけです。
信用情報のチェックは借入れ額や支払いの遅延、金融事故などの観点から行われ、過去に金融事故を起こしているような場合は、いっきに厳しくなってしまいます。
総量規制について
クレジットカードのキャッシングは貸金業からの借入れに該当するので、総量規制の観点からもチェックされます。
総量規制は年収の3分の1以上の借入れが不可能になる審査の大枠ですが、他社からの借入れ合計が年収の1/3を上回ったしまった段階で、クレジットカードの作成は難しくなります。
そのため、多重債務のような状況になってから新たにクレジットカードを作成することは難しくなるので、金銭的なトラブルに陥る前に作成しておくことで、いざという時のお金の選択肢が増えるといえます。
借入れ件数が多いと不利になる可能性もある
これはクレジットカード会社にしかわからないことなので一概に断定はできませんが、総量規制では問題ないが、借入れ件数が多い方は、入念にチェックされ審査時に不利になる可能性があります。
しかし、たくさんの借入れがあっても、その都度トラブルなく返済している場合は、返済能力の高い人物と見なされる可能性もありますので、この部分だけでは判断はしきれないでしょう。
過去の遅延は要注意
金融事故を起こしたことがある場合はわかりやすいのですが、支払遅延が過去にあることでも審査に落ちる可能性があります。
収入面は問題がないのにクレジットカードが作れない方は、この部分に問題がある場合も考えられます。
金融事故の記録は消える
自己破産等の金融事故はカード会社にとっては大きなリスクです。そのため、金融事故を起こした方のカード作成は極めて難しくなりますが、この金融事故の記録は5~10年程度を目安に削除されます。
このため、金融事故を起こしたからといって、一生クレジットカードが作成できないというわけではありません。
クレジットヒストリーは様々な見方ができる
クレジットカードの審査は信用情報の記録を元に行われますが、その記録をクレジットヒストリーと呼びます。
これは過去のクレジットカードの利用履歴ですが、その利用履歴から感じ取れる印象や判断基準はカード各社によって異なります。
例えば、これまでに借入れをしたことのない方は、綺麗なクレジットヒストリーです。
しかし、社会に出て数十年間借金をしていない。このような人物に不信感を抱くカード会社があっても不思議ではありません。
借金はできればしない方が良いものという考え方の人もいれば、借金をできる額の大きさは社会的信用度の大きさと解釈する人もいるのです。
また、クレジットヒストリーがまっさらな状態は、金融事故後、5~10年経って記録が抹消された後の初めてのカード申し込みをする状態に似ているので、これを警戒するカード会社も存在します。
このように信用情報の読み方は非常に奥が深いので、これまで借金をしていないから大丈夫というような短絡的な見方はできないわけです。
クレジットカード申し込み履歴
信用情報の借入れや返済ばかりにとらわれていると、見落としてしまいがちなのが申し込み履歴です。
クレジットカードの申し込み履歴も同様に記録されるもので、この際に不自然な申し込みを繰り返している等は、カード会社に警戒される可能性があります。
最近は、インターネットの情報などを加味すれば、自分がそのカードを作成できるかはある程度判断できますので、明らかに不可能なカード作成の申し込みを続けて、クレジットヒストリーを汚してしまわないように注意しましょう。
信用情報で不利な方でもクレジットカードは作れる?
このように信用情報はクレジットカードの作成に大きく関係することがわかりましたが、信用情報が不利な方はカードの作成をあきらめなければならないのかといえば、そうではありません。
なぜなら、全てのカード会社が信用情報ばかりを重視しているわけではなく、中には信用情報よりも、現実的な支払能力を重視する会社もあるからです。
このような会社に収入やステータスをアピールすることができれば、不可能ではありません。
お金を扱うデリケートなビジネスではあるものの、クレジットカード会社もビジネスなので、顧客がいなければ成り立ちません。
加えて、クレジットカード現金化に頼る人々が多くなるなど、消費者金融やクレジットカードを頻繁に活用する方々の金銭面が厳しくなっているのも現実です。
そのため、カード会社が審査基準をあまりに厳しくしてしまうと、最悪ユーザーがいなくなってしまう事態すら考えられます。
このことからも、今までクレジットカードが作成できなかったからといってあきらめる必要は全くないのです。
返済能力を高める
信用情報も当人の返済能力を確かめる基準ですが、信用情報に問題がない場合は、最終的に重要になるのが返済能力です。
これは社会的な地位や収入に応じて決定するしかなく、クレジットカードの作成への近道は、やはりこの返済能力を高めることでしょう。
これはカード会社からすれば、ユーザーの信頼性を見極めるための一番の基準であり、ここをアピールすることができれば、クレジットカードの審査に通る確率はかなり高くなります。
信用情報ばかりにとらわれていると、肝心の返済能力の部分が疎かになってしまうので注意しましょう。
あきらめずにクレジットカードを申し込んでみよう
クレジットカード発行の審査基準はカード会社によって様々です。過去に審査に落ちてしまったとしても、別のカード会社の審査に通る可能性はありますので、あきらめずに申し込んでみることが大切です。
本人はダメ元で申し込んだつもりでも、意外とすんなり審査に通ってしまうこともあるのです。