突発的な出費に対応する方法は色々ありますが、その出費がどんな出費なのかによっても対応方法は異なってきます。
そして、出費が医療費ならば、高額療養費制度を覚えておくといいでしょう。突発的な出費の中でも医療費は、高額になることが多いですね。
そんな時に利用できるのが高額療養費制度で、治療にかかった費用をかなりをかなり減額できる場合もあるんです。
高額療養費制度とは?
高額療養費制度というのは、ひと月に支払った医療費の上限額を超えた分が国から補助されるという仕組みです。
高額療養費制度の利用には条件があり、国民健康保険を含む、何らかの健康保険に加入していなければなりません。これは、ほとんどの方が条件に当てはまるともいえるでしょう。
ひと月の医療費の上限は、人によって異なってきます。厳密には収入によって異なっており、最も優遇される条件なら3万~4万円程度に上限額が設定されています。
つまり、月に20万円支払っても、30万円支払っても、条件が合致する場合、3~4万円程度の支払いにおさえることができるんです。これは、収入が少ない家庭などにとっては、非常に大きな制度ですね。
また、自己負担額の割合は、国民健康保険か、その他の健康保険かによっても異なってくるので、よく条件を確認しておくといいでしょう。
しかし、高額療養費制度の利用には、もうひとつ条件があり、それは申請しなければ利用することができないというものです。
そのため、実際にはこの制度に適用されるのに、利用していないというような方も多くいます。
いつ大病を患ってしまうかは、誰にもわかりません。万が一の際にとても役立つ制度になっていますので、自分を守るためにも覚えておくと安心ですね。
高額療養費制度の対象にならない場合
高額療養費制度は、非常に便利な制度なのですが、全ての医療費が対象になるというわけではありません。
医療費の内訳によっては、高額療養費制度の適用外になる可能性がありますので、詳細を確認しておきましょう。
まず、健康保険の適用とならない治療については、基本的に高額療養費制度は利用できません。
例えば、美容整形などは、基本的に保険の適用になりませんので、美容整形の費用で高額療養費制度を申請することはできないのです。
また、適用範囲は厳密に定められており、入院時の食事代や入院生活に必要な日用品は対象になりません。さらに、交通費なども対象範囲外となっていますので、覚えておきましょう。
また、先進医療も対象外になることが多く、保険治療と保険の範囲外の治療が組み合わさった混合診療も、保険の範囲外の部分については、適用外になってしまいます。
他にも人間ドッグなども高額療養費制度の対象にならないので、注意してください。また、出産費用も高額療養費制度には含まれません。
高額療養費制度の申請方法
高額療養費制度の申請方法には2種類のパターンがあります。
高額療養費制度は、後から払い戻しを受けることができるので、治療を受けた段階でこの制度の存在を知らない場合でも、後から申請することによって利用できます。
また、もうひとつの利用方法としては、限度額適用認定証というものを発行してもらい、事前に利用する方法です。
事前に認定証を発行してもらう方法は、高額な治療費が予測できるような場合に便利で、いったん支払いをする必要がありませんので、お金の流れをスムーズにすることができます。
また、後から払い戻しをする方法については、医療費が発生した日時の翌月から2年以内と期間が定められているので、高額療養費制度を利用するなら、早めの申請を心がけましょう。期間を過ぎてしまうと、払い戻しを受けられなくなってしまいます。
さらに、申請の際には、数カ月まとめて、というような方法はできず、限度額を超えた月ごとに申請をする必要があります。
そのため、3ヶ月限度額を超える治療費を支払った場合には、その都度、申請をする必要があるので、こちらも覚えておきたいところです。
このように申請にはいくつかの条件がありますので、万が一のために、詳細を覚えておくとのが望ましいですね。
クレジットカード現金化
医療費の捻出というのは、その人にとって死活問題です。我慢してあきらめるということが難しい費用なので、万が一の際の医療費捻出のための、選択肢は多いければ多いほどよいのではないでしょうか。
その選択肢のひとつとして紹介したいのがクレジットカード現金化です。クレジットカード現金化は、数万円から数十万円程度の費用の捻出に向いており、ショッピング枠を換金することによって、現金を手に入れられる方法です。
例えば、医療費が60万円必要な場合、条件が悪ければ消費者金融やカードローンが使えない場合があります。
しかし、その金額分のショッピング枠が残っていれば、どんな条件であっても、すぐに現金化ができてしまうのがこの方法のメリットです。