給食費は小学校でも中学校でも大体月に数千円程度の金額になっているかと思いますが、一般的な家庭なら、それほど負担になる金額ではありません。
子供のお弁当を作らなくてよいので、その分の手間と時間、材料費も節約できます。
しかし、貧富の格差が大きく広がった現代では、この給食費の月数千円の支払いが苦しい貧困家庭もあります。
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目次
給食費はどのくらい支払うものなのか?
各学校の給食費については、文科省が調査した正式なデータがあり、平成27年度のデータもホームページで公開されています。
それによると、公立学校では、平成27年度、平成26年度共に、月に4000円~5000円程度になっていることがわかります。
これは、中学校も小学校も共通で、小学校でも学年ごとにそれほど差はありませんね。
年間では意外に大きい給食費
毎月5000円支払うとすれば、年額で6万円の支払いになり、年で考えてみると意外に大きいですね。
給食費が払えない場合は?
今度は給食費が払えない場合の対処法について考えてみましょう。
就学援助制度
就学援助制度は、経済的な理由で就学困難な学年児童がいる家庭に対して国が支援を行う制度です。
適用条件は、各自治体によって異なりますが、要保護者、準要保護者と段階的な基準が設けられているんです。
補助対象品目を確認してみると、学用品費、体育実技用具費、通学費など学校生活で必要な物が範囲内になっています。
その中に、学校給食費やPTA会費も含まれていて、本当に給食費を支払えない状態なら就学援助制度を利用するのが一番です。
給食費未納を放置しておく
上で紹介したような就学援助制度は、多くの人に周知されていないのが現実です。
給食費が払えない場合の対処法として、圧倒的に利用されているのが「給食費未納を放置する」ということではないでしょうか。
しかし、給食費の未納が積み重なっていくと、大きなトラブルに発展する場合もあるので、注意が必要です。
給食費未納に対しての学校側の対応
給食費を未納にしている家庭が心配なのは、学校側が未納に対して、どう考えているか、ということですよね。
ここでは、実例を元にして、給食費未納に対しての、学校側の反応を確認してみます。
給食費の未納は全体のどのくらいなのか?
まず気になってくるのが、給食費を未納にしている家庭は、全体のどのくらいなのか、という部分ですよね。
少し古いデータになりますが、平成24年に文科省から公表された数字で、未納額22億円というデータがあります。
さらに、給食費未納の問題がある学校の割合として、全体の46.5%という数字も出ていて、約半数の学校が給食費未納問題に頭を抱えている可能性があるんです。
この数字を確認してみると、給食費の未納の問題は、予想以上に深刻な状態になっていることがわかります。
学校給食のコスト
ここで学校給食のコストについて考えてみます。当たり前ですが、学校給食にはコストが発生し、主に人件費と材料費で構成されます。
そして、各家庭が学校給食に対して支払う1食分の負担は、200円程度になっています。
学校給食は、子供の発育を考えて、一食一食しっかりと栄養バランスが考えられています。
そう考えると、昼食のコストとしては、かなり費用対効果が見込める食事であるといえます。各家庭で作るお弁当と比べても、圧倒的にお得ですね。
また、人件費や材料費、その他の費用を加えたフルコストで計算すると、500円以上になることがわかっていて、市民負担分を未納にされてしまうと、学校側にとってかなりの負担になってしまいますね。
給食費未納の具体的な対応
このように給食費の未納問題は、学校側にとって深刻な状況なので、各地の学校では色々な対策がとられています。
給食費未納3ヶ月で給食停止
とても単純な対策で、支払わない家庭には給食も出さないというものです。
これは、埼玉県の公立中学校の方針で、払えるのに払わない家庭が増えたためです。
給食の時間に、自分たちの子供だけが給食を食べていない。こんな状況を想像すれば、親としては払わないわけにはいきませんよね。
実際に、方針を各家庭に通知したところ、未納が激減したようです。
給食費未納で裁判に発展したケースもある
給食費の未納の問題は、場合によっては裁判に発展することもあるんです。
これは実際に市が悪質な滞納者に対して、法的措置をとったケースで、可能性としては強制執行なども考えられます。
また、市が弁護士に債権の回収を委任する場合もあって、大事に発展するケースも考えられます。
給食費の未納で「いじめ」に発展する可能性も
給食費の未納が裁判などに発展するケースもあることがわかりましたね。
しかし、給食費未納問題の一番の被害者といえば、子供ではないでしょうか。
まず、栄養バランスでいえば、お弁当よりも学校給食の方が優秀である可能性が高いですし、給食の時間にひとりだけ、お弁当を食べるのは辛いものがありますね。
さらに、そこから「いじめ」に発展する可能性もあって、学校側もこの部分に危機感を感じているからこそ、催促を強めているという現状もあるんです。
本当に収入が足りないなら、就学援助制度のような制度もあるので、できるだけ早めに対応して、子供の不安も解消してあげたいものですね。
一時的なお金の不足ならクレジットカード現金化
給食費が支払えない可能性がある家庭は、かなりの割合で貧困家庭に該当するでしょう。
このような家庭の場合、一般的なキャッシングにおいて、一般的家庭よりも不利になってしまいます。
そんな時に代替策としておすすめなのがクレジットカードの現金化です。
ショッピング枠をお金に換金するというイメージのサービスなのですが、総量規制の対象外かつ少額からの換金が可能です。
「今月は、少しお金が足りないから給食費の支払いが厳しい。」こんな時には、クレジットカードの現金化を利用すれば、その日のうちに現金が手元に入ります。
特に、キャッシングの利用が難しい方には、かなり役立つサービスです。