「闇金は自分から近づかなければ絶対に安心だ」このように思っている方は注意が必要かもしれません。闇金は自分から近づかなくても、むこうから接触してくる可能性もあります。
今回はそんな闇金が積極的に接触をしてくるケースと対策を紹介します。また、どんどん巧妙化する手口も見受けられますので、騙されないように注意しましょう。
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目次
闇金の手口と対策① カラ貸し
押し貸しは振り込まれたという事実に基づいて金利を要求されますが、カラ貸しは最初から振り込みすらありません。いきなり支払いを迫られるのです。
電話が突然かかってくることもありますし、ダイレクトメールを使った犯行もあります。
普通であれば、このような要求にはNOを突き付けられますが、これと似たような手口にオレオレ詐欺があります。
これも普通であれば騙されることはないと思いますが、実際には被害者が大勢いるんです。
カラ貸しのターゲットになっている時点で何らかのリストが出回っている可能性が高いのですが、最善の方法としては無視するのが一番です。
リストを参考に手当たり次第連絡している可能性もあるので、見込みなしとわかれば相手から去っていくはずです。
借金返済を迫られるカラ貸し
カラ貸しには、いくつかパターンがあって、無作為にターゲットを抽出している場合もありますし、よく調べてターゲットを決めている場合もあります。
ここで狙われやすいのが元々借金を抱えている人達で、悪質な業者の中には借入れ先まで調べて迫ってくるところもあるんです。
借入れ先ではない第三者に返済を迫られたとしても、委託などの文言を使われてしまうと、ついつい返済義務があるような気持ちになってしまいますね。
しかし、冷静に考えると、これまでの返済とは全く別の手段で返済を迫られているわけですから、とても怪しいですよね。心配なら借入れ先に確認の連絡を取ってみましょう。
闇金の手口と対策② 巧妙化したシステム金融
闇金が巧妙化したひとつのケースがシステム金融です。闇金による多重債務の被害者が続出する危険なシステムで、複数の業者による犯行です。
お金を貸しやすいターゲットを厳選して、まずは業者Aから借入れさせます。返済が難しい絶妙な期間を設定してお金を貸すのですが、返済期限が迫ると業者Bがお金に困っていることを知っていたかのように手を差し伸べてくるんです。そこから、業者C、業者Dと繋がり、やがては多重債務に陥ってしまうんです。
短期間で多重債務になってしまうとても恐ろしい手口で、闇金の怖さがよくわかる手口ですね。
闇金の手口と対策③ 債務整理代行
多重債務になってしまうと、ほとんどの方が返済は難しい状態ですよね。本人もわかっている場合が多いのですが、債務整理へのあと一歩を踏み出しきれないものです。
それを後押しするかのように近寄ってくるのが債務整理代行です。
目的は債務整理の代行によって発生した手数料を請求するためで、その債務整理自体もお金を取れるようなものではない、お粗末なものです。
もちろん、こんな方法で借金を減らしたり、放棄したりはできないので注意してください。
基本的に債務整理は弁護士などの専門家が中心になって行うことが多いのですが、弁護士などから営業をしてくることはないと考えてください。
また、手数料ではなく、個人情報の取得が目的の場合もあります。
闇金の手口と対策④ 自動車金融
自動車を担保にした借金を持ち掛けてくることからこう呼ばれています。自動車を担保にお金を貸してくれるのですが、闇金なので当然、法外な金利を要求されるんです。
色々なパターンがありますが、売買後に名義変更をして、リース料を上乗せする業者も存在します。
返済する場合も法外な金利分を負担してなければなりませんし、返済できない場合も車が返ってきません。
お金がない方にとって自動車は貴重な財産になるので、闇金に騙されて失ってしまうことのないように気をつけてください。
財産ならなんでもターゲットに
自動車金融は自動車を担保にしますが、闇金は財産になるものならなんでも狙ってきます。
高価な家具なども該当して、売買後にリース契約を結ぶことによって、自動車金融と同じような末路をたどることになってしまいます。
闇金の手口と対策⑤ パチンコ金融
闇金にギャンブルが関係してくると非常に恐ろしい状態を生み出します。
パチンコ金融はギャンブル依存症の方をターゲットにすることが多く、あらかじめパチンコ店に駐車している自動車のワイパーなどに広告を挟むことで勧誘をしてきます。
通常なら怪しいと思っても、パチンコに負けた状態ならどうでしょうか。
加えて、ギャンブル依存症の方ならヒートアップしてしまい闇金の魔の手に落ちてしまうことは十分に考えられますよね。
闇金側からすれば、非常に効率の良い方法で、それは裏を返せば加速度的に被害が広がっていくということなので、非常に怖いんです。
場合によっては店がグルなこともあります。店と闇金にしてみれば、どちらにも利益がありますからね。
闇金の手口と対策⑥ 信用屋
文字通り信用を売る闇金です。本当に信用を売ってくれるなら良いのですが、当然詐欺に該当します。その手口は、お金を借りる際に信用が足りないと迫られることから始まるんです。
そして、その信用を買うのにいくら必要と持ち掛けてきますが、お金を借りた際の金利自体は闇金の割に高金利ではないことが特徴なんですね。
しかし、信用を買うために支払ってお金を加えてみると、結局は闇金相当の金利になるので注意してください。
業者によっては、契約後に振り込みを行わないところもあり、信用料だけを騙し取られるかたちなる場合もあります。お金を用意する手段が限られている方が狙われやすいので十分注意してください。